日常化する前腕の筋膜のねじれ
あらゆる場面で手を内側にひねっていませんか?
前腕の筋肉は、手首の動き全般、腕を捻る動きをするときに働きます。
主に肘~手のひらや指に付着しているものが多い筋肉です。
物をつかむなど、さまざまな動きの中でたくさんの筋肉が連動して働いています。
この前腕で問題になってくるのが筋膜のねじれです。
日常生活のあらゆる場面で、手を内側に捻って作業することがとても多いことを思い返してみてください。
車やバイクの運転、パソコン、文字を書くこと、赤ちゃんを抱っこする場合など…何気ない動作のほとんどは、腕を内側に捻って行っています。
この姿勢や状態が長時間続くことが多いと、筋膜がその方向にねじれてしまい、自然と内側に捻ったままの状態になってしまうのです。
腕を内側にひねるとどうなる?
腕を内側にひねる癖がついてしまうと、何が起こるのでしょうか?
立った状態、または座った状態で腕を内側にひねってみて下さい。
自然と肩が内側に入ってしまい、背中も丸くなるのが分かると思います。
いわゆる「猫背」の姿勢です。
猫背になると肩こり、頭痛、腰痛が起こります。
猫背の人の特徴で、正面から手の甲が見えるような立ち方をしている場合は気を付けなければなりません。
日頃から腕を内側に入れるクセがついてしまっています。
逆に、同じ姿勢で腕を外側に開いてみると、自然と肩も開き、正しい姿勢になったように感じられます。
姿勢の美しい人が肩こりという話はあまり聞きませんよね。
また、前腕の筋肉は肘に付着しているものが多く、スポーツ障害にも大きく関係してきます。
野球やテニス、バレーボールなど、肘の障害が起きやすいスポーツは、日頃のメンテナンスや違和感のある時にしっかりケアしましょう。
腕を内側にひねると猫背になる
ひねったクセがついているかどうかをチェックする方法
「気を付け」の姿勢から、肘を固定して手を前に出します。
(ちょうど、「小さく前にならえ」の姿勢になります)
そのまま手のひらを外に開きます。
このとき、
・前腕に突っ張っている感じがあるかどうか
・左右の手の開きの違いがないか
を確認します。
手のひらを開くときに、補助をしてもらって開くとより分かりやすくなります。
動きの制限や突っ張った感じがあれば、筋膜がねじれている可能性があります。
腕を前に出し、内側に向ける作業の多い日々。
腕が内側にひねられただけで、身体には大きな影響があります。
ねじれた前腕の筋肉を元に戻し、すっきりとした姿勢で、健康的に過ごしましょう。
ひねったクセがついているかどうかをチェックする方法