ゆるっく用語辞典

エコーガイド下筋膜リリースって何?

慢性的な痛みや不快感。
病院でも「問題なし」と診断されて、原因がわからないままトラブルと付き合い続けている人もいるのではないでしょうか。

実はその痛みや不快感の原因は、筋膜にあるかもしれません。
そんな筋膜で起きたトラブルに「エコーガイド下筋膜リリース」が対処できる可能性があります。
そこで今回は、エコーガイド下筋膜リリースとはどういったものかについてご紹介します。

エコーガイド下筋膜リリースって何?

エコーガイド下筋膜リリースって何?

エコーガイド下筋膜リリースとは、整形外科やペインクリニックなどの医療機関で受けられる治療のひとつです。
エコー(超音波)の画像を確認しながら、狙った場所に直接生理用食塩水や薬液を注入し、硬くなった筋膜を物理的にはがしていきます。

人間の体には筋膜という、組織の表面を包み込んでいる膜があります。
筋膜は本来、軟らかく伸縮する性質を持っており、組織同士が傷つかないように保護したり、運動するときに筋肉からの力を伝達したりしています。

しかし、長時間同じ姿勢で過ごしたり、体に強い衝撃を受けたりすると、筋膜は伸縮性を失って硬くなってしまいます。
これを筋膜の癒着と言い、体にさまざまなトラブルを引き起こします。

筋膜の癒着が引き起こすと考えられている症状については、例えば肩こりや腰痛、むくみなどが挙げられます。

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こうした筋膜由来のトラブルに対処するため、筋膜を軟らかくほぐす方法として近年話題を呼んでいるのが筋膜リリースです。

【関連記事:筋膜リリースのホントの意味、知っていますか?】

その中のひとつにエコーガイド下筋膜リリースがあります。

エコーガイド下筋膜リリースはなぜ最近になって注目され始めたのか

エコーガイド下筋膜リリースは、最近になって注目され始めた治療方法です。
その理由はなぜなのでしょうか。

もともと、医療業界には「ブロック注射」と呼ばれる、患部に生理用食塩水や薬液を注射することでトラブルに対処する治療は存在しました。
しかし、以前は筋膜がトラブルを起こす原因になるとはあまり考えられておらず、ブロック注射も筋肉や骨、神経などへの施術が主でした。

ところが近年になって、エコー技術が進歩してくると、筋膜に異常が起きることで、体の不調につながっていることがわかるようになり、また施術の際、筋膜へ正確にアプローチできるようになったため、エコーガイド下筋膜リリースが可能となりました。

そこにタイミングよく、筋膜リリースがテレビ番組などで紹介され、話題になりだしたことから、エコーガイド下筋膜リリースにも注目が集まるようになってきたのです。

どういう人がエコーガイド下筋膜リリースを受けられる?

上述したように、エコーガイド下筋膜リリースは筋膜由来のトラブルに対してアプローチする治療方法なので、筋膜の不調が原因で体のトラブルにつながっている人が対象になります。

また、体質や体調、持病の有無などによって、受けられるかどうかは変わります。
医師に相談し、指示に従うようにしましょう。

おすすめはペインクリニックです。
ペイン(痛み)と名前が付いている通り、ペインクリニックとは体のさまざまな痛みに対して診断や治療を専門的に行う医療機関です。

そのため、筋膜由来のトラブルなのか、あるいはほかのケガや病気によって痛みが引き起こされているのかを正確に診断し、必要な治療ができます。

エコーガイド下筋膜リリースは保険が使える?

医療機関で受けられる治療ということで、費用について気になっている人も多いでしょう。
判断のポイントとなるのは保険適用で3割負担になるかどうかではないでしょうか。

詳細な金額については各治療院によって異なりますが、生理用食塩水を使用する場合は保険適用外になります。
そのため、金額が大きくなりやすいので、料金については事前に調べておきましょう。

おわりに

肩や首、腰、背中、ひざなどに痛みや違和感を抱えているにもかかわらず、原因が特定できない、問題ないと言われてしまった場合は、筋膜に原因が潜んでいる可能性があります。

そのため、原因不明の痛みに悩まされている方は、一度エコーガイド下筋膜リリースを受けられる医療機関を探してみてはいかがでしょうか。

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