筋膜について

妊婦さんでもできる!マタニティケアとしての筋膜リリース

妊娠中は悩みが多いもの。
家事や仕事をしていても、極度の眠気に襲われたり、つわりが起きたりと、女性の身体には大きな負担がかかっています。
時には身体に不調が出ることも。
そこで今回は、妊娠中のケアのひとつとして活用できる、筋膜リリースをご紹介します。

妊婦さんでもできる!マタニティケアとしての筋膜リリース

妊娠中こそ身体のケアを

妊娠中は身体のあちこちに不調が現れます。
まずは、妊娠中に起きる代表的な不調について、それぞれ見ていきましょう。

妊娠中に起きる不調

 

肩こり

妊娠中は、ホルモンバランスが変化し、自律神経が乱れやすくなると言われています。
自律神経には全身の血行をコントロールする機能があり、これが乱れると血液の流れが悪くなって血行不良につながっていきます。

血行が悪くなると、筋肉が緊張して神経を圧迫しはじめ、それが肩周辺で発生した場合、肩こりを引き起こすことがあると言われています。

 

腰痛

妊娠中は、出産に向けて骨盤の靭帯がゆるみ、骨盤が広がります。
すると、骨盤の靭帯に支えられていた腰や背中の筋肉に大きな負担がかかるので、腰痛につながりやすくなります。

さらに、妊娠中は赤ちゃんの成長にしたがって身体の重心が前にずれていくので、それを支えるために背中や腰に負担がかかる姿勢になり、腰痛へのリスクが非常に高くなります。

 

むくみ

妊娠中のむくみに悩まされる妊婦さんは非常に多いです。
赤ちゃんが成長するにつれ、大きくなった子宮が太ももの付け根にある大きな血管を圧迫します。
すると、下半身から戻ってくるはずの血液がうまく戻ってこなくなり、下半身にどんどん血液が溜まってむくみへとつながると言われています。

もともと下半身は、重力によって血液が溜まりやすく、しっかり運動していないとむくみやすい部位です。
妊娠すると運動する機会が減るので、余計に下半身に血液が溜まりやすくなり、むくみにつながっていきます。

 

高血圧

高血圧は妊婦さんが特に気を付けなければいけないもののひとつです。
血圧が高いと脳卒中や心筋梗塞、腎不全、大動脈瘤など、命に関わるさまざまな症状を引き起こしやすくなります。
高血圧も、血液の流れが滞ることで起きると考えられており、妊娠中の運動不足やホルモンバランスの影響を受けるので、注意が必要です。

筋膜リリースって何?

筋膜リリースとは、身体のいろいろな組織を包んでいる筋膜をほぐして、筋膜由来の不調にアプローチする施術や運動のこと。
マッサージの要領で、サロンなどで施術してもらうものや、ストレッチの一環として自宅で行うもの、整形外科やペインクリニックなどで治療してもらうものなど、目的に応じてさまざまな方法が行われます。

筋膜のはたらきや筋膜が原因で起きる不調のしくみは、過去の記事でご紹介していますので、そちらもぜひ。

【関連記事:筋膜は1つじゃない!今さら聞けない「筋膜」とは】

妊娠中は身体を動かすことが減ったり、身体への負担が大きな姿勢をとることが増えたりします。
すると、筋膜は癒着して固くなり、血管やリンパ管、神経などを圧迫して、痛みや不快感を生み出したりむくみにつながったりします。

今回、筋膜リリースがおすすめだと紹介する理由は、筋膜リリースには激しい運動や強い力でのマッサージがほとんどなく、赤ちゃんやお母さんへの負担が少なくすむことにあります。

 

自宅で簡単「セルフ筋膜リリース」

自宅でも簡単に筋膜リリースを行うことができます。

必要なもの
・バスタオル
・雑誌

大きめのバスタオルの端に雑誌を乗せ、くるくると丸めていきます。
これでオリジナルの筋膜リリース用ローラーのできあがりです。

コツは、最初の芯を小さめに巻くこと。
そうすれば、後は好みの硬さに調整できるのでおすすめです。
このローラーの上に、ふくらはぎや腰を乗せて体重をかけながら転がしていくことで、筋膜リリースによるむくみや腰痛の対策ができます。

もちろん、専用のローラーやボールなども販売されているので、毎回準備するのが面倒な場合や、気に入った固さのアイテムがある場合は、そちらを購入しても良いでしょう。

 

専門家に相談「筋膜リリース療法」

接骨院や整骨院、整体院、エステサロン、リラクゼーションサロンの中には、妊娠中のケアのひとつとして筋膜リリースを行ってくれるところもあります。
身体ケアのプロが、筋膜リリースも含めた「妊娠中のトータルケア」をしてくれるので、セルフ筋膜リリースだけでは不安な方や、より安全にケアをしたい方は、専門家のもとで筋膜リリースを受けると良いでしょう。

特に、「メディセル筋膜療法」を取り入れているところがおすすめです。
メディセル筋膜療法は、筋膜リリースの一種で、患部を吸引しながらローラーでほぐすのが特徴の施術です。
一般的な手技療法(素手で行う方法)やセルフ筋膜リリースのように外から押しこむことなく、吸引による筋膜リリースを行うので、一般的な筋膜リリースよりもさらに安全性が高く、妊娠中でも安心して施術を受けることができます。
メディセル筋膜療法については、過去の記事で詳しくご紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。

【関連記事:メディセル筋膜療法って何?】

院・サロンを探す

いかがでしたか。

今回は、妊娠中に起こる身体の不調と、それらのケアとして行える筋膜リリースについてご紹介しました。
妊娠中の悩みを少しでも取り除き、明るい生活を送りましょう。

整骨院は、ねんざなどの
ケガをしたときに行くところだと思っていませんか?

スポーツのコンディショニング調整をしたり、正しい姿勢をつくったり、あなたオリジナルのインソールを作ってくれる整骨院もありますよ。

PAGEのTOPに戻る