医療・健康×筋膜リリース
整形外科やペインクリニックなどの医療機関、接骨院や整骨院、整体院などの施術院で、筋膜リリースの施術を受けることができます。
筋膜リリースは、筋膜由来の身体の不調に対して、筋膜をほぐすことで問題を解決していくために行われます。
筋膜リリースには、手で揉みほぐす「手技療法」、メディセルという専用の機器を使った「メディセル筋膜療法」、生理用食塩水などの身体に害のない液体を患部に注入して筋膜をほぐす「エコーガイド下筋膜リリース」(医療機関のみ)などさまざまな施術方法があり、施術を受ける人の体質や施術部位、症状の重さなどによって適切な方法が用いられます。
筋膜リリースは肩こりや腰痛、むくみ、膝の痛み、外反母趾などの不調に対して行われることが多く、こうした不調をどうにかしたいと考えているなら、まずは医療機関や施術院で相談してみましょう。
筋膜リリースに限らず、適切な対応策を講じてもらえます。
また、「不調というほどではないものの、なんとなく身体がだるい」という方の場合は、リラクゼーションサロンで筋膜リリースの施術を受けてみると良いでしょう。
手技療法やメディセル筋膜療法を取り入れている施術院やサロンの中には、マッサージのひとつとして、身体をリフレッシュさせる目的で筋膜リリースを行っているところもあります。
美容×筋膜リリース
美容にも筋膜リリースが取り入れられています。
例えばフェイシャルエステ。
エステというと「皮膚」の方に目が行きがちですが、顔には多くの筋肉があり、その周囲には筋膜があります。
そのため、筋膜をリリースして顔の周りの血液やリンパ液の循環を促し、肌のハリやツヤにアプローチしたり、シワやむくみが目立たないように働きかけたりします。
他にも、スタイルを維持する目的で筋膜リリースが行われるなど、美容目的で筋膜リリースを取り入れるケースは増えてきています。
スポーツ×筋膜リリース
スポーツでは、トレーニングや試合後のケアのために筋膜リリースが活用されています。
プロスポーツの世界の場合、チーム・選手専属のトレーナーや理学療法士が、選手一人ひとりのケアメニューの一環として筋膜リリースを導入するケースが多いです。
一般的には、スポーツジムやパーソナルトレーニングジムなどで筋膜リリースを体験できます。
ジムの中にストレッチポールやフォームローラーなどの筋膜リリース用の器具があったり、トレーナーによるストレッチの指導やマッサージを受けることもできます。
また、エクササイズメニューの一部に筋膜リリースを取り入れているスポーツジムもあり、誰でも気軽に行えるので、「筋膜リリースに興味があるけど、医療機関や施術院に行くのはちょっと…」という方にもおすすめです。
セルフ筋膜リリース
ちなみに、初めにお伝えした「セルフ筋膜リリース」に使う、筋膜リリース専用の器具は、通販やスポーツショップなどで市販されています。
セルフ筋膜リリースは、スポーツジムやサロンなどに通うよりも手軽に筋膜リリースを体験できるのでおすすめですが、1点だけ注意が必要です。
それは、自己流で筋膜リリースをした場合、思わぬケガにつながる可能性があることです。
市販されている筋膜リリースの商品の多くが「ローラーによるマッサージ」を行うものであり、自らの体重や腕力を使って、身体の各部位に適度な圧力をかけることで筋膜をリリースする方法を取っているため、力加減や手順などを間違うと、筋膜をリリースするどころか、かえって不調につながることもあります。
「効きそうだから…」と必要以上に力を加えるのではなく、説明書や参考のサイトなどで紹介されている方法を守って行いましょう。
あるいは、スポーツジムやサロンでトレーナーやセラピストなどに正しいセルフ筋膜リリースの方法を教わり、その通りに行うと良いでしょう。
大切なのは「筋膜リリースで何がしたいのか」
いかがでしたか?
今回は、筋膜リリースがどんなところで取り入れられているのかをご紹介しました。
筋膜リリースはあくまで「手段」です。
健康的になりたい、きれいになりたい、スポーツで結果を残したい…etc
いろいろな目的がある中で、自身の目的に筋膜リリースが必要なとき、まずは専門家に相談してみましょう。