現代では、仕事や運動後の疲れが取れない、翌朝目が覚めても疲れが残っている、という方は多いでしょう。
日々の生活の中で知らず知らずのうちに疲れを溜め込んでしまい、体調を崩してしまうこともあります。
そうならないためにも、疲れの原因を知り、適切な対策を講じることが大切です。
今回はその中で「筋膜リリース」がおすすめな理由を、疲れの原因とともにご紹介します。
「疲れ」は3種類存在する？
一口に「疲れ」と言っても、その内容は大きく分けて3種類のものが存在します。
それぞれ見ていきましょう。
身体的疲労
身体的疲労は、運動したり長時間同じ姿勢でいたり、あるいはケガや病気などによって身体に負荷がかかり、全身の機能が低下した状態のことです。
身体にエネルギーが行き渡らない「エネルギー不足」、運動によって生まれた「疲労物質の蓄積」などが主な原因となっています。
これらのカギを握るのは、血液やリンパ液などの体液の循環です。
血液やリンパ液は、食事などで体内に取り入れたエネルギーを全身の細胞に送り届けたり、体内で生まれた疲労物質を回収して体外へ排出するのに役立っています。
そのため、血液やリンパ液がスムーズに循環していないと、栄養が全身に上手く行き届かず、疲労物質が回収されず溜まっていくことになります。
これらの要因が疲労につながっていきます。
精神的疲労
精神的疲労は心の疲れです。
周りから過度のストレスを受け続けたり、解決できない悩み事を持ち続けることによって引き起こされます。
人間関係など、自分一人ではすぐに改善できない問題が原因となっていることも多く、根本的な改善策を見いだすことが難しいという特徴があります。
また、精神的疲労は自律神経を乱し、次にご紹介する神経的疲労を引き起こす原因にもなります。
神経的疲労
神経的疲労とは、一言でいうと「脳の疲れ」です。
実は、ここまでご紹介した身体的疲労や精神的疲労などは、自覚症状として現れることは少なく、「神経的疲労の症状」として現れやすいです。
具体的には、「注意力の低下」「身体のだるさ」「眼のかすみ」「頭痛」「肩こり」「腰痛」などの形で発生します。
このことから、神経的疲労は「疲労の正体」として取り上げられることもあります。
人間の脳は、日常生活の中でさまざまなことを処理していますが、そのひとつに疲労をうまく処理して生活に支障が出ないようにするものがあります。しかし、脳が一定以上に働き続けて限界を超えると、脳が疲れて本来の処理が行えず、身体の不調を引き起こすことがあります。
これが、代表的な神経的疲労の起こり方です。
特にデスクワークでパソコンの画面を見ることが多い人や、夜更かししてスマホの画面を見続けている人は、画面上の情報を見続けるために眼と脳が常に緊張した状態にあり、神経的疲労が残りやすいです。
その他、睡眠不足や夏場のエアコンの効かせ過ぎ、上述の精神的疲労などからくる自律神経の不調なども、神経的疲労を生み出す原因とされています。
これらの疲労は、本来であれば十分な休息によって自然回復します。
しかし、周囲の環境や自身の生活習慣などの理由から、十分な休息をとることが難しい人もいます。
そんな人におすすめなのが筋膜リリースです。
これらの疲れに筋膜リリースをすすめる理由とは
なぜ、筋膜リリースがおすすめなのでしょうか。
その理由は2つです。
血液やリンパ液の流れを促す
筋膜リリースは、癒着して固くなった筋膜をほぐして解放（リリース）することによって、その周囲の血管やリンパ管への圧迫を取り除き、血液やリンパ液が正常に流れるようにアプローチします。
そうして、全身へのエネルギーの供給や、全身からの疲労物質の回収がスムーズに行えるように働きかけていきます。
また、血液の流れがスムーズになると、代謝が上がって冷え性を防ぎ、自律神経の乱れの予防から、神経的疲労を防ぐことにもつながります。
リラックスする
筋膜リリースの施術後は、筋膜の癒着による不快感が取り除かれ、体液の循環がスムーズに行われることから、リラックスした状態になると言われています。
この「リラックス」は「疲れ」を取り除くにあたって非常に重要で、リラックスすると自律神経の不調を軽減できるといわれています。
また、寝つきが良くなるなど、生活習慣をより良くするためにも欠かせません。
これらのことから、単にマッサージを受けるのではなく筋膜リリースの施術を受けることで「疲れ」の解消に大きく役立ちます。
いかがでしたか？
今回は「疲れ」に関するお話をさせていただきました。
疲れには大きく3つの種類があり、それぞれに原因が異なることから、「これを治せば疲れなくなる！」とは言い切れません。
そんな中で、筋膜リリースに期待をしているのは、疲れの原因それぞれに対してアプローチできる可能性があるからです。
興味が湧いてきた人は、ぜひ一度筋膜リリースを行っている施術院に相談してみてはいかがでしょうか。
