肩がガチガチ、首がほとんど動かない…。
そんな肩や首のひどいコリの原因は、病気やケガ、生活習慣などさまざまなところに潜んでいます。
その中で、現代人特有の肩こりや首こりの原因として、近年増加しているのが「ストレートネック」と呼ばれる症状です。
ストレートネックの恐ろしさと予防方法を一緒に見ていきましょう。
ストレートネックって何?
ストレートネックは、ここ最近になって若い人を中心に増加している、「身体のゆがみの症状」のひとつです。
本来、人間の首は後ろに向かってゆるやかにカーブを描いているのですが、ストレートネックはそのカーブが無くなった状態で、図のように横から見るとその違いは一目瞭然です。
ストレートネックでは頭が身体の前に突き出た姿勢になるので、肩や首に大きな負担が常にかかり続けます。
その結果、肩こりや首こり、頭痛、めまい、眼精疲労などを引き起こします。
ストレートネックはなぜ起きるの?
ストレートネックが現代人特有の症状として話題を呼んでいる理由は、「ストレートネックの原因」にあります。
ストレートネックは、首を前に突き出して作業をしたり長時間下を向き続けることで、首が徐々にまっすぐ伸びていく症状です。
スマホが普及して「手元を見るために顔を下に向ける時間」が激増したことで、ストレートネックを引き起こしやすい人が増えているのです。
また、睡眠時に高さが合わない枕を使用している人の中にも、ストレートネックを引き起こしている場合があります。
特に高すぎる枕を使うと、首を前に突き出した状態で眠ることになり、ストレートネックにつながります。
ストレートネックのチェックをしてみよう
ストレートネックが起きているかチェックする方法として最も簡単に行えるのが「上を向く」ことです。
上を向いた時に痛みや違和感があった場合は、ストレートネックを疑ったほうが良いでしょう。
また、壁を背にしてまっすぐ立った時に、かかと、お尻、肩甲骨、後頭部が自然と壁につくかどうかでチェックができます。
これらの箇所が自然に壁に着かない場合、ストレートネックの可能性があります。
ストレートネックだと気付いたら
もし、ストレートネックの状態だと気付いたら、なるべく早く改善しましょう。
はじめにご紹介した通り、ストレートネックは肩こりや首こり、頭痛、めまい、眼精疲労といった、さまざまな悩みにつながります。
ストレートネックを放置していると、これらの悩みはどんどん悪化していき、一朝一夕ではもとに戻らなくなります。
そのため、ストレートネックに気付いたら、すぐに改善した方が良いでしょう。
改善方法① 枕を変える
枕の高さが原因になっている場合は、枕を変えることが有効です。
厚みがある枕や柔らかすぎる枕を避け、「頭が前に突きでない高さ」で「寝返りが打ちやすい柔らかさ」の枕に替えてみましょう。
ストレートネックは長い期間をかけて改善していくものなので、普段の生活の中で「意識せずに」改善できる枕の交換はおすすめの改善方法です。
改善方法② スマホの持ち方を工夫する
スマホの持ち方を工夫すれば、首を下に向けることなく操作することができるので、ストレートネックの予防・改善につながります。
ポイントは「スマホの位置を高くすること」と「猫背にならないこと」。
この2点を守れば、スマホによるストレートネックのリスクを大幅に減らすことができます。
片手でスマホを操作する人は、操作していない側の手で操作する方の肘を支えるように心がけると、スマホを持つ手の位置がかなり高くなるので、自然と下を向かなくなります。
両手でスマホを操作する人の場合は、操作するときに「肩甲骨を後ろに引くこと」を意識すると、背筋がまっすぐになってストレートネックの予防になります。
改善方法③ 接骨院や整骨院、整体で施術を受ける
ストレートネックが原因で不快な症状が引き起こされている場合、接骨院や整骨院、整体などを利用するのもおすすめです。
痛みや不快感を落ち着かせるためにさまざまな施術を行ったり、症状の重さや体格、生活習慣にあった施術で、ストレートネック解決のためにアプローチしてもらえます。
特におすすめなのが、「メディセル筋膜療法」を導入している施術院。
メディセル筋膜療法は、皮膚の表面を吸引しながらローラーで揉みほぐし、肩こりや首こり、頭痛などの原因となる「筋膜の癒着」を取り除く施術です。
揉み返しが少ない施術で、首周りのようにデリケートな場所でも安心して受けることができます。
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さらに、筋膜がほぐされることで、首を支えている筋肉の機能を正常に戻すことができるので、ストレートネックの改善、矯正にも一役買っています。
まずは近くにメディセル筋膜療法を導入している院があるかどうかを調べ、見つけたら症状について相談してみましょう。
いかがでしたか。
今回は、ストレートネックの原因や予防法についてご紹介しました。
ストレートネックは現代人の生活習慣と密接に関わっているからこそ、日々の生活の中での予防と改善を意識しましょう。
そして、どうしても痛みや違和感が引かないときには、専門家のもとで施術を受けましょう。