からだの悩み

「第二の心臓」?ふくらはぎケアの方法とは

「第二の心臓」?ふくらはぎケアの方法とは

下半身の血液やリンパ液などを上半身に戻すポンプのような役割をしている「ふくらはぎ」。
ふくらはぎは「第二の心臓」として広く知られています。
一方、ふくらはぎの形は下半身のシルエットに大きく影響を与えるため、美しいスタイルを手に入れる際にも重要な筋肉です。
ふくらはぎがうまく機能しなくなると、どんなことが起こるのでしょうか。
また、ふくらはぎのケアにはどんな方法が有効なのでしょうか。

ふくらはぎってどんな筋肉?

ふくらはぎのケアについてご紹介する前に、「そもそも、ふくらはぎとはどんな筋肉なのか」をご紹介しておきましょう。
ふくらはぎとは、「下腿(かたい=膝から下)後ろの膨らんだ部分」を指す言葉で、昔は下腿のことを「はぎ」と呼んでいたことから、「ふくらんだはぎ」を縮めて「ふくらはぎ」と呼ばれるようになったと言われています。
「腓腹筋」と「ヒラメ筋」の2種類でできており、足首の曲げ伸ばしや、上述のように体液の循環をつかさどっています。
ふくらはぎは足首の屈曲(歩く、走る、しゃがむ、伸びをする等)を繰り返すことで筋力が維持されます。
しかし近年では、座り仕事でふくらはぎを動かす機会が少ない人が増えてきているため、ふくらはぎの機能低下のリスクが増えてきています。
それでは、ふくらはぎの機能が低下するとどのようなリスクがあるのでしょうか。

「第二の心臓」ふくらはぎの機能低下にともなう多くのリスク

むくみ
ふくらはぎの機能が低下した際のリスクとして最も知られており、見た目にも表れやすいのが下半身全体のむくみです。
ふくらはぎが正常に機能しなくなると体液の循環が悪くなって、下半身に過剰な水分や老廃物が溜まり、下半身全体がむくんでいきます。
下半身のむくみの多くは、一晩寝たらおさまったり、軽いマッサージで気にならなくなるなどの一過性のもので、そこまで心配することはありませんが、十分な休養を取ってもむくみが改善しない場合はふくらはぎの機能が著しく低下していたり、別の疾患が複合して起こっている可能性があります。
ふくらはぎのむくみが慢性的なものなら、早めにケアを行ったり、別の病気を疑って病院で診察を受けるなどの対処をしましょう。

 

冷え性
下半身全体の体液の流れが滞り、下半身の筋肉に十分なエネルギーが行き渡らないことから、ふくらはぎの機能低下は冷え性にもつながります。
冷え性とむくみには密接な関係があり、片方が発症するともう片方も発症し、片方が悪化するともう片方もつられて悪化する傾向にあります。
(厄介なのが、どちらか片方が改善したからと言って、もう片方も改善するというわけではないところです。)

 

下肢静脈瘤
ふくらはぎの機能低下の影響で、血液の流れが滞った時に起こるのが「下肢静脈瘤」です。
下肢静脈瘤は、下半身の血液の流れが悪くなって、静脈の中に必要以上の血液が溜まってしまい、やがて体の表面に静脈が瘤(こぶ)となって現れる疾患です。
軽度であれば直接命を脅かすことはありませんが、足元の見た目が悪くなるほか、重度のものになるとエコノミークラス症候群を引き起こしやすく、痛みや不快感を覚えるようになります。
下肢静脈瘤は自然治癒はしないとされています。
医師の指導のもと、生活習慣の改善や定期的なマッサージ、弾性ストッキングの着用、重度の場合は手術などが主な治療方法なので、下肢静脈瘤と判明した際にはできるだけ早期に対策を講じましょう。

 

また、下肢静脈瘤が起きないように、ふくらはぎの機能を維持するためのケアを行うことも大切です。

 

深部静脈血栓症
下肢静脈瘤と外見は似ていても、その実態は大きく違う疾患が深部静脈血栓症です。
下半身の表面近くの静脈に血液が溜まるのが下肢静脈瘤ですが、対して深部静脈血栓症では、下半身の中心を通う静脈の血流が滞って血のかたまり(血栓)ができ、静脈が詰まっていきます。
深部静脈血栓症は発症した際、片方のふくらはぎや片足全体が見た目でもはっきりとわかるほど、急に赤黒く膨れ上がったり痛みが現れるのが特徴で、放置していると腫れが続いて茶色く変色したり、固まった血栓が流れて肺の動脈を詰まらせる肺塞栓症などの危険な症状になります。
深部静脈血栓症は重症化しやすく、命の危険を及ぼすことも多いため、自覚症状が出た場合は早急に病院で診察を受けましょう。
この他にもさまざまなリスクがあるので、ふくらはぎの機能が低下しないように、しっかりとケアをする必要があります。

ふくらはぎのケアにはどんなものがある?

さて、いよいよここからふくらはぎのケアについてご紹介していきます。

 

ストレッチ、トレーニング
ふくらはぎの筋力が落ちているなら、筋力を上げてあげればいいという考え方で行うケアが、ストレッチや筋力アップのトレーニングです。
日常生活の中で、およそ7000歩ほど歩けばふくらはぎの健康維持に十分だといわれています。
そのため、少し足りないと感じている方はストレッチを、かなり足りないと感じる方は筋力トレーニングを行うと良いでしょう。
最も簡単にできるストレッチは「アキレス腱伸ばし」です。
小学校の柔軟体操で行った経験がある人も多いのではないでしょうか。
右足を前に、左足を後ろに出して、少しずつ体重を前に出した右足にかけていき、後ろの左足が伸びている感覚が得られたら停止。
そのまま10秒から20秒、痛みを感じない程度に静止して左足を伸ばします。
これを反対の足でも行い、両足ともしっかりと伸ばしましょう。


筋膜リリース
筋膜リリースとは、周囲の筋肉の動きを制限したり、体液の循環を阻害している「筋膜の癒着」を開放することで、身体の機能を元の状態に近づけていく施術です。
筋膜は筋肉を包む膜であり、強い負荷がかかったり、近くの筋肉で炎症が起こったり、長時間身体を動かさないでいると、1カ所に集まり癒着して固まる性質を持っています。
特にデスクワークの人に多いのですが、長時間同じ姿勢で下半身を動かさずにいると、太ももやふくらはぎの筋膜が癒着し、筋肉の動きや体液の循環を阻害します。
その結果、ふくらはぎの筋肉に行き渡るはずのエネルギーや栄養が十分に行き渡らずに、ふくらはぎの機能低下につながってしまいます。
そこに効率的にアプローチできるのが筋膜リリースです。

筋膜リリースは、ローラーなどを用いて自分で行うこともできますが、より大きな効果を求めるのであれば、やはり接骨院や整骨院、整体、カイロプラクティックなどの、専門知識や技術のある人に施術してもらう方が良いでしょう。
施術方法は、直接手で揉みほぐしたり専用のプレートと併用する「手技療法」や、専用の機械で皮膚表面を吸引しながらローラーで揉むほぐす「メディセル筋膜療法」などがあります。
年齢や体質によって、施術時の負荷のかけ具合や施術方法が変わるので、まずは施術院で相談してみましょう。

※「筋膜ってなに?」「癒着ってなに?」という方、「もっと詳しい情報が知りたい」という方は、以前の記事で筋膜や癒着について詳しくご紹介していますので、ぜひそちらもご参照ください。

【関連記事:「筋膜リリース」とは?】

【関連記事:「癒着」を元に戻す】

 

いかがでしたか?
今回はふくらはぎについてご紹介しました。
第二の心臓と呼ばれるふくらはぎは、体調の変化と密接に関わっているので、ふくらはぎのケアをしっかりと行い、健康的な生活を維持しましょう。

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