からだの悩み

交通事故に遭ったら、放っておかずにまず病院へ!!

交通事故に遭ったら、放っておかずにまず病院へ!!

多くの人はあまりなじみのない交通事故ですが、「普段気を付けているから、交通事故は絶対に起こらない」とは言いきれませんよね。
いざ交通事故に遭ってしまった時のケガはどうやって処置をすればいいのか分からない、という方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、交通事故に遭ってしまった場合にどんなケガが多いのか?どのような処置をしたらいいのか?などをまとめました。

交通事故にあったら、どんなに平気でもまず病院へ

交通事故にあって骨が折れたり動けないほどの重傷を負ったときに、病院へ行きますよね。
しかし、軽い打ち身や目に見える傷がない場合はどうですか?
中には、違和感がないから大丈夫!病院へ行くのが面倒くさいし時間がないと自己判断している人はいませんか?
事故直後に何も感じなくても、カラダには大きな損傷を抱えている場合があります。
また「事故直後は何ともなかったのに、後からカラダに違和感が出てきた」という話もよく聞きます。
多くの人は、事故に巻き込まれたら、突然の出来事にビックリして興奮状態になります。
興奮状態になると、体の中でアドレナリンやβエンドルフィンが分泌されます。
そうすると事故直後にカラダの刺激や異変に気がつきにくくなるため、大きなダメージを受けても平気でいる場合があります。
事故に遭ったときは自分の感覚だけで判断せず、まず医師の診断を受けるようにしましょう。

交通事故に多いケガや症状まとめ

・頚椎捻挫(別名:むちうち)
多くの方はむちうちと呼んでいる頚椎捻挫は首に強いダメージを受けることで発症します。
発症している期間はおおよそ3ヶ月~6ヶ月ほどです。
しかし、打ちどころや衝撃の大きさによって、完治までに10ヶ月以上かかるケースがあります。
また、ひどい場合は手のシビレや首、肩の違和感などの後遺症がのこる場合があります。


【応急処置法】
むち打ちの応急処置は、安静、冷やす、圧迫、患部を高く上げる(挙上)の4つがポイントです。
むち打ちになった場合はできるだけ早く処置をして、医師や整骨院に相談しましょう。

・手足の捻挫や打撲
捻挫や打撲はバイクや自転車、歩行者の接触で転んだ際に多く起こるケガです。
この捻挫や打撲はレントゲンで写らないため、病院では異常ナシと判断されてしまう場合があります。
完治までの期間はおおよそ1週間~2週間程度ですが、こちらも打ちどころやケガの状態によって完治に2週間以上かかるケースがあります。

【応急処置法】
捻挫や打撲の場合も同じく安静、冷やす、圧迫、挙上がポイントです。
打撲や捻挫をした箇所はできるだけ使わず安静にしましょう。

・頭痛やめまい、吐き気
交通事故に遭って、数日たった後に頭痛やめまい、吐き気などの症状がでたというケースも少なくありません。
頭を強く打ち付けたことが原因の場合もあるのですが中には、レントゲンを撮ってみたが異常ナシと診断された、という方もいます。
この時考えられるのが、首や肩の筋肉がダメージを受けている場合です。
事故の際に首や肩に大きなダメージを受けると筋肉が緊張し、固まってしまいます。
この筋肉の硬直が頭痛やめまい、吐き気を引き起こしているのです。

【応急処置】
頭を打っているのなら、患部を冷やして早急に病院で診察を受けてください。
首や肩の筋肉がダメージを受けている場合は、整骨院などで筋肉の緊張をほぐしてもらいましょう。

・骨折
骨折が全治する日数は、骨折する場所や状況、年齢などによって変動します。
手首の場合は、おおよそ全治2ヶ月~3ヶ月程度+リハビリの時間がかかります。
腕の場合はもう少し時間が長引き、全治3ヶ月~6ヶ月程度+リハビリです。
足首の場合おおよそ全治3ヶ月程度+リハビリです。
また、骨折の状態によっては6ヶ月~1年程度かかるケースもあります。
基本的には骨折した場所をギプスで固定し安静にしますが、中には手術で骨を直接修復する場合もあります。

【応急処置】
骨折部の皮膚に傷がない非開放骨折の場合
・骨折部分をふくめて全身を安静にします。
・骨折した部分の末端が見えるように手袋や靴下などを脱がしておきます。
・骨折した部分を固定します。
※骨折部分が屈折していた場合は、無理に動かさないようにして、そのままの位置で固定します。(骨折部分を無理に戻すと神経や血管を傷つける場合があります)
・固定後は骨折した人の楽な体勢にして、骨折部分を心臓より高く上げてください。
・全身を毛布などで包み保温します。

骨の折れた端が皮膚を破って外に出る開放骨折の場合
非開放骨折の応急処置とほとんど同じです。
大きな違いは
・出血をとめて、手当をしながら骨折部分を固定します。
この時、骨の折れた箇所はもとの位置に戻そうとせず、そのままの状態で医師に診せましょう。
・締め付けるような服は脱がせるか、骨折部分まで切り広げましょう。

・脱臼
こちらも交通事故に起こりやすいケガの1つです。
特に肩鎖関節脱臼(けんさかんせつだっきゅう)はバイクや自転車の転倒時に起こりやすいと言われています。
この肩鎖関節は鎖骨と肩甲骨の間にある関節で、症状の重さによっては、鎖骨が飛び出すように変形するケースがあります。


【治療法】
ほとんどはシップやギプスなどの保存法ですが、重度の肩鎖関節脱臼の場合は手術をする場合もあります。

【応急処置】
脱臼した場所をテーピングで圧迫、固定します。
また、肩付近の脱臼の場合も圧迫、固定し三角巾で前腕をつりましょう。
この時、無理に元の位置へ戻そうとせず、早急に医師へ相談しましょう。

交通事故の保険が使える整骨院もあります

事故直後は病院で異常がないか診断してもらいます。
しかし、カラダに違和感があるのにレントゲンでは何も写らず異常ナシと診断されて、薬だけもらって帰るというケースも少なくありません。
そんなときは整骨院へ相談してみましょう。
整骨院では事故後の悩みをしっかりヒアリングして、カラダの緊張をゆっくりほぐします。
さらに、簡単なストレッチ法やリハビリ法なども丁寧に教えてもらえます。
整骨院の中にも交通事故の施術を得意とする整骨院があるので、事前に調べて来院してはいかがでしょうか。

また、交通事故でケガを負った場合に、整骨院で施術する場合に自賠責保険が適応されます。
自賠責保険は整骨院までの交通費や施術費が無料となります。
しかし、ここで自賠責保険を受ける注意点がいくつかあります。
まず事故直後は警察に連絡して、相手の連絡先や住所、自賠責保険の加入先を確認します。

次に事故が起きた当日に病院で診察を受けて、診断書をもらってください。
この時に気を付けるのが、どんなに軽いケガでも早めに診察を受けて診断書をもらってください。
事故から時間がたって病院で診察を受けると、そのケガが事故との関係性が薄いと判断されます。

まとめ

交通事故に巻き込まれた時は、大丈夫と自分の判断だけで解決せず、早急に医師へ相談してください。
事故直後は何ともなかったのに、後から違和感が出てくることもあります。
軽いケガや違和感なども放っておかずに、病院や整骨院へ相談しましょう。
また整骨院の中には交通事故の施術を得意とする院もいるので、保険の相談や今後の対応などの相談にも乗ってもらえます。
さらに、事故後のストレッチやリハビリなど、専門的な知識を交えて教えてもらえるので、事故後はしっかりとカラダのケアをして、悩みのないカラダを目指しましょう。

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