ストレスと自律神経の関係
日常的に耳にするストレス。
学校や会社での悩み、また最近だと花粉や梅雨など、様々な理由でストレスを感じている方が多いのではないでしょうか。
そんなストレスですが、放っておいたらいつかはストレスがなくなると、思い込んではいませんか?
溜まったストレスをそのままにすると自律神経失調症になる場合があります。
今回は、そんなストレスと自律神経の関係についてご紹介します。
ストレス状態とは?
ストレス状態とは、外部からの圧力で心が歪んでいる状態のことを指します。
また、心身に刺激を与え、ストレス状態を引き起こすものをストレッサーと言います。
ストレス状態を引き起こすストレッサーにはいくつか種類があります。
外的ストレッサー
物理的ストレッサー:自然から起こる外部環境、騒音や高低温、人ごみ、悪臭による刺激など
社会的ストレッサー:家庭環境や職場環境、経済的状況など
内的ストレッサー
心理的・情緒的ストレッサー:個人的な状態で起こる、不安や不満、緊張、焦り、怒り、喜び、悲しみ、憎しみなど
生理的・身体的ストレッサー:生理的状況の変化から起こる、疲労、不眠、ウイルス、細菌、花粉、カビなど
その他に、タバコやお酒、公害物質、薬物などもストレッサーのひとつと言われています。
このように様々なストレスを受けると、下垂体と副腎からホルモンがいつもより多く分泌されます。
これはストレスを受けることによって、脳の視床下部が反応するためと言われています。
それによって、心臓の脈拍が上がり、血圧が上昇・食欲が無くなるなど、自律神経の乱れを引き起こし、時には自律神経失調症を引き起こす場合があります。
自律神経とは?
自律神経とは脈拍や血圧、消化運動などを調節している神経のことを指します。
また自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類の神経があります。
交感神経が働くのは、活動している時やストレスを感じている時です。
副交感神経が働くのは、眠っている時やお風呂に入っている時など、リラックスしている時です。
その二つの神経が状況に応じて脈拍や血圧、消化運動の調節をしているのですが、時にストレスが原因で、調節がうまくできなくなる場合があります。
その調節がうまくできなくなる状態を自律神経失調症といいます。
ストレスの影響で自律神経失調症になる?
自律神経失調症とは、慢性的な疲労や不眠、耳鳴りなど原因が分からないような症状が現れると言われています。
自律神経失調症の主な症状
慢性的な疲労、めまい、不眠、便秘、下痢、耳鳴り、微熱、だるさ、手足のしびれ、頻尿、残尿感など
その他にも精神面での影響もあり、イライラや不安感、焦りを感じたり、憂鬱になったりと感情が不安定になる場合があります。
そんな自律神経失調症の原因は様々ですが、ストレスからくるものが多いです。
・夜更かしや交代制勤務などの不規則な生活習慣から起こる、生活リズムの乱れタイプ
・会社や家庭など人間関係のストレスや仕事、環境の変化のストレスをため込んだ過剰なストレスタイプ
・小さいころから下痢や嘔吐をしやすく、環境が変わると眠れないなど、生まれつき自律神経が過敏な、生まれつきストレスに弱いタイプ
・感情の処理が苦手で、気持ちの切り替えができない、ストレスに弱い性格タイプ
その他に女性ホルモンの影響なども自律神経失調症の原因になると言われています。
天候の変化も自律神経に関係がある?
雨が降りそうな時や、梅雨の時期など、季節の変わり目や天候に不調を感じたことはないですか?
この天候や季節の変わり目に起こる不調は、自律神経の乱れが関係していると言われています。
自律神経が乱れている人が梅雨の時期になると、めまいや肩こり、イライラするなどの症状が出やすい場合があります。
ストレス発散!自律神経の乱れを正す
ライフスタイルの見直し
まずは自分でライフスタイルの見直しをしましょう。夜更かしや過剰な飲酒などをやめて自己管理をしましょう。
大声で歌う
大声で歌うことで、自然と呼吸が腹式呼吸になり自律神経をコントロールできると言われています。
他人に自分の弱いところを見せるのは嫌!なんて方は車やカラオケで歌うことをおすすめします。
指圧マッサージや整体、鍼灸などの施術
指圧マッサージや整体鍼灸など、自律神経失調症の施術をしてくれるのはもちろん、生活改善などのアドバイスや指導をしてくれる治療院もあります。
自律神経の乱れを正すのに何をやったらいいのか分からない方は、まずプロに相談して今後の解決策を一緒に考える事をおすすめします。
まとめ
ストレスや自律神経の乱れの原因は人それぞれです。
無理のない、自分にあったストレス発散法を見つけましょう。
また一人で解決できない時は周りの知人や専門の先生に相談してみるのも良いでしょう。