もうすぐ入学、入社のシーズンです。
新しい環境で好印象を持ってもらうために、服装や表情、言葉使いなど意識するべきことは沢山ありますが、その中でも姿勢はとても重要です。
また、姿勢は印象を良くするだけでなく、姿勢が歪むと体にさまざまな問題が起こってしまう場合があります。
今回は、姿勢が与える印象と、姿勢と健康の秘密についてご紹介します。
姿勢が与える印象
正しい姿勢は、後ろ姿や歩き方、座り方などキレイに見せるために重要です。また、姿勢の良し悪しで印象ががらりと変わるので、キレイな姿勢と歪んだ姿勢、それぞれ与える印象の違いを見てみましょう。
まず歪んだ姿勢の印象は…
・自身がなさそう
・ネガティブなイメージ
・生活態度が悪そう
・雰囲気が暗い
というマイナスイメージがつきやすいです。
続いてキレイな姿勢の印象は…
・やる気があるイメージ
・真面目でしっかりしてそう
・明るく、元気
・スタイルがよく見える
など好印象なものが多いです。
目上の方へご挨拶に行く際や、面接など好印象を与えたい場面などは、事前に自分の姿勢が正しいか確認して行くといいでしょう。
歪んだ姿勢は健康面にも影響が
歪んだ姿勢のデメリットは、見た目や与える印象だけではなく、健康面にも影響を及ぼす場合があります。
首や肩のコリ
人間の頭部の重さは、体重比で約10%あると言われています。
例えば、体重50kgの人の場合、頭の重さは約5kgです。
5kgといえばボーリング用ボールで例えると11ポンドの重さと同じなので、そう考えると首への負担は大きいです。
更に猫背になると、背中が丸くなり頭が前へ出るので、5kgの頭を支える首への負担が増して、首や肩のコリに繋がります。
腰痛
デスクワークなど、長時間座りっぱなしでいると、筋肉が動かされず、血流が滞り腰痛が起こる場合があります。
また椅子に座っている際に、前かがみで猫背になる姿勢や、足を組んで重心が傾く姿勢を取ると、腰や背中に負担をかけ腰痛を引き起こす原因になる場合があります。
また猫背は、長時間座りっぱなしでのゲームやデスクワークなど、下を向く体勢をとり続けることで後ろに重心が引っ張られるため、腰回りの筋肉に負担がいき、腰痛が起こると言われています。
頭痛
歪んだ姿勢や同じ体勢を続けると、肩や腰だけでなく「緊張型頭痛」という頭痛まで起こるケースがあります。
主な症状として
・頭全体が締め付けられるように痛む
・同じような痛みが毎日起こる
・痛みが30分~7日間ほど続く
・ふわふわしためまいや肩、首のこりを伴う
・体を動かすと楽になる
などがあげられます。
長時間のデスクワークや運転、不自然な姿勢を続けると、首から肩にかけての筋肉がこり固まり、血流が滞ってしまいます。
そして血流が滞ることによって、疲労物質が流れず次々と溜まるため、頭痛を引き起こすと言われています。
胃腸を圧迫
食べ物を栄養として吸収してくれる胃と腸ですが、姿勢が歪むと胃腸にも影響が及ぶ場合があります。
猫背や歪んだ姿勢をしていると背骨が歪み、胃や腸を圧迫してしまうため、結果的に消化や分泌を妨げてしまい、下痢や食欲不振の原因となる場合があります。
その他の理由として、背骨周辺にはたくさんの神経が通っているので、姿勢の歪みにより自律神経が乱れて、胃腸にまで影響が及んでいると言われています。
歪んでいない? 簡単姿勢チェック!
自分の姿勢が歪んでいるのかどうか、今すぐできる簡単な姿勢チェック法をご紹介します。
【姿勢チェック方法】
①壁にかかとをつけ、いつものように自然に立ちます。
②壁と身体の間にできた隙間を確認します。
正常タイプ
壁と腰の隙間に片手がギリギリ入る。
壁に頭、背中、お尻の3ヶ所が付く方は、バランスのとれた正常な姿勢です。
猫背タイプ
壁と腰の隙間が無い、又は手が通らない。
頭と壁の隙間が大きくあいている方は、骨盤が後傾し、頭が前に突き出る猫背タイプです。
反り腰タイプ
壁と腰の隙間に両手が余裕で通る。
壁に頭と腰を付けた際にお腹が出てしまう方は、骨盤が前傾しお尻が突き出る反り腰タイプです。
姿勢を正すためには…
まず歪んだ姿勢を正すために、家や仕事場で時間があるときに
肩、腕、胸、腰や太ももなどのストレッチをしましょう。
【仕事中でも椅子に座ったまま簡単ストレッチ(肩・胸編)】
①背筋をまっすぐ伸ばし椅子に座ります。
②背もたれが腰上くらいの高さなら両手をかけましょう。
背もたれが高く両手がかけられない場合は、後ろに腕を伸ばせれるように座りましょう。
③背もたれがない方は無理のない高さまで腕を上げ、手を組みます。
背もたれがある方は、手のひらを外側にします。
※出来ない方は、そのままの体勢でも大丈夫です。
④胸を軽くそらすようなイメージで、ストレッチをします。
目安は30~40秒ほどで、無理なく自分に合った長さで行ってください。
この時に、腰は反らさず肩と肩甲骨を動かすように意識しましょう。
その他に、姿勢を正す注意点として足を組んだり、重心を片側にかけるのは、姿勢を歪めてしまう場合があるのでやめるようにしましょう。
どうしても体のバランスが正せない場合は整体や整骨院への相談をおすすめします。
普段の何気ない行動や体勢が姿勢の歪みに繋がる場合があります。
日頃からの姿勢や歩き方を意識しキレイな姿勢を手に入れましょう。
そして、好印象をバッチリつかんで充実した学生、社会人生活をスタートさせましょう。