顔のたるみやむくみ、しわの原因は筋膜にあった?
「年齢とともに顔がたるんできた」「むくみが取れなくなってきた」「しわが目立つようになってきた」etc…
そういった悩みの原因が、実は筋膜にあるかもしれないということは、あまり知られていません。
筋膜とは、全身の筋肉や血管などを包んでいる膜状の組織です。
主に、コラーゲンやエラスチンといったタンパク質でできており、頑丈さと柔軟性を兼ね備えています。
筋肉や血管、神経などがこすれて傷つかないように表面を覆って保護したり、体を動かすための力を伝達したりしています。
筋膜が癒着することで顔の筋肉が硬くなっていく
本来、筋膜は軟らかく伸縮する性質を持っているので、顔の筋肉の動きを邪魔することはありませんが、何らかの原因で硬くなることがあります。
これを筋膜の癒着といいます。
筋膜が癒着して筋肉の動きを邪魔するようになると、顔の筋肉は硬く緊張して弾力が失われ、表情からハリがなくなっていきます。
また、筋膜が硬くなると近くにあるリンパ管を圧迫して、リンパ液の流れが悪くなることがあります。
リンパ液には体の余分な水分や老廃物を取り除いく役割があります。
体内で水分や老廃物が溜まるとむくみにつながるので、筋膜の癒着でリンパ液の流れが悪くなることで、むくみにもつながりやすくなっていきます。
硬くなった筋膜を筋膜リリースでほぐそう
筋膜リリースはその名の通り、筋膜をほぐす方法をさす言葉です。
今回のようにセルフケアとして組み込むものもあれば、医療機関で治療として受けるものもあります。
過去の記事で、筋膜リリースのはどんな種類の方法があるのかをご紹介しているので、知りたい方はぜひご覧ください。
硬くなった筋膜を軟らかくほぐして顔のたるみやむくみ、しわにアプローチしましょう。
表情にハリを与えるための筋膜リリースをご紹介!
今回は、筋膜リリースを取り入れた、表情にハリを出すためのケアを3段階に分けてご紹介します。
まずは姿勢を整えよう
実は、姿勢と顔の筋膜には密接な関係があります。
姿勢が悪くなると、背中や腰、肩の筋膜が硬くなることがあります。
その結果、肩こりや腰痛につながることもありますが、顔の筋膜にも影響があります。
【関連記事:つらい肩こりや首こりの原因はこんなところに!?筋膜リリースで肩こり・首こりの対策をしよう】
筋膜は全身つながっているので、腰や肩の筋膜が硬くなると、それに引っ張られて顔の筋膜にも負荷がかかっていきます。
結果、表情からハリがなくなり、たるみやむくみ、しわが目立つようになっていきます。
先に姿勢を整えて、筋膜をほぐしたときにしっかり軟らかくなる土台を作ってあげましょう。
姿勢を整えるためのストレッチ方法をご紹介
椅子に座ったときに、上半身がまっすぐになるように座ることができれば理想的です。
①椅子に座って背筋を伸ばし、両腕をまっすぐ前に伸ばします。
伸ばしたままの状態で20秒キープしましょう。
②腕の高さはそのまま、両ひじを体の横、肩の後ろくらいまで引きます。
引いた状態で20秒キープします。
③ひじの位置を少し前に出して腕を立てます。
ひじから先が上に、手のひらが前に向くようになっていればOKです。
その状態で20秒キープします。
①~③の手順を3セット繰り返しましょう。
顔に筋膜リリースして表情にハリを
姿勢を整えるストレッチができたら、顔のエクササイズをしましょう。
筋膜をほぐすことで、顔の筋肉を緊張から解き放って弾力を生み出しやすくなり、表情にハリが生まれやすくなります。
筋膜リリースを取り入れることで、顔の筋膜を軟らかくほぐしながら、筋肉を動かしてハリのある表情を作りましょう。
【1】お箸を使って筋膜リリース
まずは、筋膜をほぐしながら顔の筋肉をしっかりと動かす方法です。
①あごを引いてお箸をくわえます。
このとき、唇ではなく上下の歯でお箸を挟みましょう。
②お箸をくわえたまま笑うように、唇を横に大きく開き、開いたまま5秒間キープします。
③続いて、口元はそのままで両目を大きく開きましょう。
5秒ほどキープします。
①~③を3セット繰り返しましょう。
【2】肩甲骨をほぐす
肩甲骨の筋膜は、首を通じて顔の筋膜につながっています。
そのため、肩甲骨の筋膜が硬くなっていると、それに引っ張られて顔の筋膜も硬くなり、顔の筋肉の緊張にもつながりやすくなります。
肩甲骨に筋膜リリースして、顔の筋膜が軟らかくなるようにアプローチしましょう。
①両手を頭の後ろで組んで座ります。
②両ひじが付くように前に出し、あごを引いて顔を下に向けます。
頭を胸元に丸め込んでいくようなイメージです。
首の後ろから肩の周りが引っ張られるのを感じながら、5秒ほどキープしましょう。
③両ひじを開き、顔を正面に向けて胸を張ります。
その体勢で、舌を前に突き出して5秒キープします。
さらに、左右にもしっかりと舌を伸ばして、各5秒ずつキープしましょう。
①~③を、3セット繰り返します。
【3】顔の筋肉を動かしてほぐす
顔の筋肉をくまなく動かしてほぐします。
筋肉が動くのを意識しながら行うのがコツ。
①椅子に座った状態で両ひじを少し体の横に伸ばして腕を立てます。
(姿勢を整えるためのストレッチで行った最後のポーズと同じです。)
②舌を上に突き出して10秒ほどキープします。
このとき、舌と一緒にあごが上がってしまわないように注意しましょう。
③体勢はそのまま、舌を引っ込めて笑顔を作ります。
しっかりと口角を上げることを意識しながら、10秒ほどキープします。
④笑顔を保った状態で、目を見開いて10秒キープしましょう。
⑤口を大きく開き、目を大きく見開きます。
顔全体の筋肉を、上下左右へと大きく広げるイメージです。
その状態で10秒キープしましょう。
①~③を3セット繰り返します。
継続することが大切
顔の筋肉は力が弱く、たるみやすい部位です。
だからこそ、継続してストレッチを行い、ハリのある表情を保つことが大切です。
毎日行って、元気よく過ごせるようにしましょう。
おわりに
今回は、表情にハリを作るための、筋膜リリースを取り入れたエクササイズについてご紹介しました。
顔の筋膜をほぐして若々しい見た目を手に入れましょう。