お尻の筋膜って何?
お尻の筋膜が硬くなると、いろいろな体の不調を引き起こします。
まずは、お尻の筋膜とは何かについてご紹介します。
筋膜とは
お尻の筋膜についてお伝えする前に、そもそも筋膜って何だろう?と思われる人も多いのではないでしょうか。
筋膜とは、全身の筋肉や骨、内臓などを包んでいる膜状の組織のことです。
また、皮膚の下で全身をボディスーツのようにピッタリと包んでいる組織でもあります。
お尻にも筋膜がある
当たり前ですがお尻にも筋膜があります。
もともと人間の筋膜は、自在に伸縮して筋肉のスムーズな動きをサポートしますが、ケガをしたり長時間同じ姿勢で過ごしたりすると、カサブタのように硬くなっていきます。
今回ご紹介したもの以外にも、筋膜にはさまざまな種類のものがあります。
以前の記事でご紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。
【関連記事:筋膜は1つじゃない!今さら聞けない「筋膜」とは】
お尻の筋膜が硬くなると…
お尻の筋膜が硬くなると、どのようなことが起きるのでしょうか。
ここからは、お尻の筋膜が硬くなったときに起きるさまざまなトラブルについてご紹介します。
スタイルが崩れやすくなる
カサブタのように硬くなったお尻の筋膜が、周りの筋肉や神経を圧迫して痛みや不快感を生み出したり、血管やリンパ管を圧迫して血液やリンパ液の流れを滞らせたりします。
すると、下半身がむくみやすくなったり、お尻の筋肉の機能が落ちてたるんだりすることで、スタイルが崩れやすくなります。
腰痛になりやすくなる
お尻の筋膜が硬くなって筋肉の機能が低下すると、痛みや違和感のある場所をかばって姿勢が悪くなりがちです。
姿勢が悪くなると、腰周りの筋肉に大きな負担がかかるので、やがて腰痛を引き起こすことにもつながります。
腰痛に関しては、過去の記事でもご紹介していますので、そちらもぜひ!
硬くなったお尻の筋膜をリリースしよう
さて、お尻の筋膜が硬くなって起きるトラブルについてご紹介したところで、ここからは、筋膜をリリースする方法についてご紹介します。
自分でできる「セルフ筋膜リリース」
手軽に可能なのが、ストレッチのように自分で行うことが可能なセルフ筋膜リリースです。
ひとつご紹介します。
1:仰向けに寝転がって両脚を上げて膝を曲げます。
2:膝裏を両手で抱え込みます。
3:そのままお尻を持ち上げるように両手で抱えた膝を胸に引き寄せて30秒間キープします。
4:1~3を、10セットを目標にできるだけ繰り返します。
他にも、タオルに雑誌を乗せて巻くことで即席のマッサージローラーができます。
お尻や太もも、背中など、気になる部分を作ったローラーの上に載せて前後左右に動かしていくことで、お尻の筋膜にアプローチできます。
セルフ筋膜リリースは、お尻以外でも行うことが可能です。
ご興味があれば、以前の記事をご覧になってはいかがでしょうか。
【関連記事:筋膜リリースは自宅でできる?「セルフ筋膜リリース」とは】
プロの手で専門的な施術を受ける
お尻の違和感が強かったり、腰痛などのトラブルが起きたりしているなら、セルフ筋膜リリースではなく、プロによる専門的な施術を受けましょう。
筋膜リリースの施術は、整骨院や接骨院、整体院、カイロプラクティックサロンなどで受けることができます。
最寄りの院を探してみてはいかがでしょうか。
今回は、お尻の筋膜リリースについてお話しました。
お尻の筋膜は、お尻以外にも腰や下半身のトラブルと密接な関係があります。
お尻や背中、腰の具合いが気になるなら、一度お尻の筋膜リリースを試してみてはいかがでしょうか。