美脚を妨げる脚のトラブル
まずは美脚を目指す人の妨げになる、脚のさまざまなトラブルをご紹介します。
O脚・X脚
O脚は、両膝が外側に開いた状態の脚のことで、正面から見ると、まるでアルファベットの「O」のような形をしていることからそう呼ばれます。
O脚とは逆に、両膝が内側に閉じ、足首が開いてアルファベットの「X」のような形になっているのがX脚です。
O脚やX脚は、生まれつきなりやすい人もいれば、立ち方や座り方に問題があって骨盤がずれたり、ケガや病気が原因でなる人もいます。
O脚だと、下半身のシルエットが広がって見えるため、実際のサイズよりも見た目のサイズが太く見えます。
それだけでなく、骨盤がずれていたり下半身の筋力が低下したりする影響で、腰や膝のトラブルに悩まされることも多いです。
X脚の場合、O脚のときと同じようなトラブルが起きるほか、左右の膝と膝がぶつかりやすくなるので、O脚よりもさらに膝のケガにつながりやすくなり、転倒のリスクも増えます。
むくみ
美脚を目指すうえで、むくみは多くの人がぶつかる問題ではないでしょうか。
むくみは、体内に老廃物や水分が溜まることで引き起こされることがあります。
そこで重要なのがリンパ液です。
リンパ液は、全身を循環して体内の老廃物や水分を回収する役割を持っているので、リンパ液の循環が滞ると老廃物や水分が溜まり、むくみへとつながっていきます。
下半身がむくむとスタイルが崩れるほか、冷え性や腰痛など、さまざまなトラブルを引き起こす原因にもなるので要注意です。
外反母趾
外反母趾も悩みの種のひとつです。
外反母趾とは、何らかの原因で足の親指が小指側に「グイッ」と曲がった状態のことです。
外反母趾では、親指で身体をしっかりと支えられなくなり、下半身のバランスが崩れやすくなります。
身体を支えるために、無理な姿勢で立ったり歩いたりすることから、外反母趾の人はO脚やX脚になりやすいとも言われています。
また、スタイルの崩れだけでなく、足首や足裏に痛みが現れることも少なくありません。
【関連記事:靴だけが原因じゃなかった!外反母趾の真実と対策とは】
美脚を目指す人が行っているケアをご紹介
ここまでは、美脚を目指す人を困らせるさまざまなトラブルについてご紹介しました。
ここからは、そんなトラブルを起こさせないための対処法も含め、美脚を目指すときにおすすめのケアをご紹介します。
筋力トレーニング
美脚を目指すうえで特に重要なのは、足の筋力が前後左右でバランスよく整っていることです。
そのため、筋力を均等に鍛えるトレーニングを行うことで、美脚に近づくことができます。
ヨガやピラティスなど、姿勢を整えたり体幹を強化することを目的としたトレーニングがおすすめです。
骨盤矯正
接骨院や整骨院、整体院などで行う骨盤矯正は、ずれた骨盤を矯正して身体の不調を取り除いたり、本来のパフォーマンスを取り戻すことを目的としています。
骨盤矯正で骨盤の位置を調整すると姿勢が整うほか、骨盤のずれが原因になっているO脚やX脚へのアプローチもできます。
また、骨盤がずれていると冷え性やむくみを引き起こすこともあるため、骨盤矯正でそれらの不調の対策にもつながります。
筋膜リリース
最近話題の筋膜リリースも、美脚につながると言われています。
筋膜は、全身の筋肉や骨、内臓などを包み込んでいる組織です。
この筋膜が、何らかの原因でこり固まった状態を癒着と言います。
癒着して固くなった筋膜が周囲の筋肉や血管、神経などを圧迫することで、血行不良や筋力低下など、さまざまな不調につながります。
美脚に関するものでは、リンパ液の循環を邪魔してむくみを引き起こしたり、下半身の筋力を低下させてO脚やX脚の原因になったりします。
筋膜の癒着を取り除くために行われるのが筋膜リリースです。
こり固まった筋膜を、手で揉んだり専用のローラーでマッサージしたり、接骨院や整骨院、ジム、サロンなどで施術を受けたりといった方法でほぐしていき、筋膜の癒着が原因で起こる身体の不調や、スタイルの崩れにアプローチします。
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靴の履き方を工夫する
特に、ヒールの高い靴を履いている方は、靴の履き方を工夫してみることをおすすめします。
ヒールの高い靴は、それだけでつま先側に強い負担がかかります。
結果、外反母趾になりやすかったり、バランスをとるために骨盤の位置がずれやすくなったりします。
また、転倒のリスクも増えます。
そこで、ヒールの高い靴を履く時間を少なくしたり、インソール(中敷き)を使用するなど、つま先への負担を軽減してトラブルにつながらないように工夫することが大切です。
いかがでしたか?
今回は「美脚」についてご紹介しました。
美脚を目指すうえで避けられない悩みは多いです。
だからこそ、それぞれの問題にしっかりと対処し、脚のコンディションを維持していくことが大切ではないでしょうか。