からだの悩み

悩む人の多い腱鞘炎の対策をしよう!

パソコン作業やスマホの操作、絵を描いたり楽器を弾いたりと、仕事や学校、普段の生活で使われ続ける手首。
人によっては、手首を使い過ぎて腱鞘炎になることもあります。
そこで今回ご紹介するのは、腱鞘炎にならないための、手首や指のケアについてのお話です。

悩む人の多い腱鞘炎の対策をしよう!

腱鞘炎とは

腱鞘炎は、手首の筋肉をトンネルのように包んでいる腱鞘が、何らかの原因で炎症を起こしている症状です。
痛みやしびれ、不快感や違和感が生まれ、手首や指を動かしにくくなります。

手首や指を酷使することで起こることが多く、デスクワークや楽器の演奏、野球やテニスといったスポーツ、ものを書く仕事の人などに多くみられます。

腱鞘炎対策として手首や指のケアをしましょう

腱鞘炎の対策として一般的なのは、手首や指のケアです。
ここからは、腱鞘炎対策にはどのようなケアがあるのかをご紹介します。

手首や指を休める時間を作る

まずは、手首や指を休める時間を作りましょう。
手首や指を使い続けることが腱鞘炎へのリスクにつながるので、定期的に休憩を取ることで腱鞘炎への対策を行うことができます。

手首のストレッチ

手首や指を休めるのは大切ですが、まとまった時間を確保するのが難しい場合もあるでしょう。
そんな時は、軽めのストレッチを行ってみてはいかがでしょうか。

ストレッチの方法は簡単。

 

・片腕をピンと伸ばし、指先を反対側の手で持って、手の甲側にそらしていきます。

痛みが出ない程度のところで、20秒~30秒ほどキープしましょう。
これを左右両方の手で行います。

 

・先程と同じように腕を伸ばした後、手首から先を脱力させます(いわゆる「オバケ」のポーズ)。
反対側の手で手の甲をおさえ、身体の方に引きこんでいきます。
これも左右両方で行い、痛みが出るか出ないかのところで20秒~30秒ほどキープしましょう。

手首や指を温める

手首や指を温めることで血行を促進し、腱鞘炎への対策を行います。
手首に限った話ではありませんが、人間の身体は、血行が滞ると筋肉の機能が低下します。

すると、筋肉は緊張して固くなり、動かしにくくなったり、ケガをしやすくなったりします。
それを防ぐために、身体を温めて血行を促し、筋肉が緊張しないように対策します。

手首や指を冷やす

上と矛盾することを言うようですが、場合によっては患部を冷やすのも、腱鞘炎への対策になりうることがあります。

その代表例が、スポーツの世界で多く行われている、患部のアイシングです。
スポーツの世界では、日常生活に比べて身体を酷使します。
スポーツによって酷使された筋肉が損傷し、炎症を起こします。

冷湿布や冷却スプレーなど、アイシングによって特定の部位の熱を取り除き、炎症への対策を行います。

手首のケアとしてできる筋膜リリース

近年話題の筋膜リリースも、手首のケアに使われています。
筋膜リリースとは、身体のいろいろな組織を包んでいる筋膜が何らかの原因で固まってしまったときに、元の柔らかさを取り戻すために行うストレッチやマッサージなどのことです。

パソコン作業やスマホの操作などで、手首や指に負荷がかかり続けると、手首の筋膜が固くなることがあります。
すると、固くなった筋膜が血管や筋肉、神経などを圧迫し、血液やリンパ液の流れが悪くなったり、痛みや違和感、不快感によって手や指の動きを邪魔するようになったりします。

そこで、筋膜リリースによって、固くなった筋膜に元の柔らかさを取り戻させていきます。
手首のケアと筋膜リリースとの関係は、過去の記事でも詳しくご紹介していますので、そちらもぜひ!

【関連記事:手首の筋膜はどこにつながっている?手首の筋膜リリース】

痛みがある、違和感が強い場合は専門家のもとへ

ここまでご紹介したのは、あくまで腱鞘炎になる前の対策です。
実際に腱鞘炎が起きたときは、体格、体質、手首や指を使う頻度など、状況によって適切な対応が異なります。

個人の経験則や、WEB・書籍などの情報だけで判断するのではなく、整形外科やペインクリニックなどの医療機関で診断を受けたり、接骨院や整骨院、鍼灸院などの施術院に相談したりと、腱鞘炎の専門家のもとで適切な判断や治療、施術をしてもらいましょう。
普段から、トラブルや不調が起きた際に相談できる「かかりつけ医」を決めておくこともおすすめです。

いかがでしたか?
今回は、現代人にとって身近な腱鞘炎の対策についてご紹介しました。
ご紹介したようなケアをすることももちろん重要ですが、万が一腱鞘炎になった際には、まずは専門家に相談しましょう。

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