からだの悩み

肩こり対策に重要な筋肉?「僧帽筋」について

肩こり対策に重要な筋肉?「僧帽筋」について

つらい肩こり、肩を揉んでもすぐに再発したり、全然すっきりしないこと、あると思います。
その原因、実は「僧帽筋」にあるかも。

僧帽筋とは

僧帽筋は、背中の筋肉の中で一番表層にある筋肉です。
首の付け根から「ひし形」に広がっている筋肉で、肩や背中、腰の上の状態などに関わっています。
僧帽筋は肩甲骨につながっていて、腕の上げ下げや物を引き寄せるといった動作の際に力を発揮します。
また、首の付け根から顔にもつながっており、顔の筋肉のハリに影響を与え、表情が若々しく見えるかどうかも変わると言われています。

僧帽筋と肩こりの関係性

実は、肩こりを引き起こしている原因は僧帽筋であることが多いです。

 

僧帽筋の機能低下が肩や腰の不調に…

僧帽筋の機能が低下すると、周囲の血行不良や疲労物質、発痛物質の生成などが起こります。
疲労物質は肩から首にかけてのだるさや重さ、発痛物質は肩の痛みに直結します。
そして、血行が滞っているとそれらの物質がいつまでも残留するので、僧帽筋の機能低下が慢性的な肩こりにつながっていきます。

また、僧帽筋は肩甲骨を背中側に引っ張っているため、正しい姿勢の維持にも重要な筋肉です。
僧帽筋の機能が低下すると、肩甲骨が肩の外側に回り込むように広がっていき、それにつられて両肩が前へ前へと突き出され、いわゆる猫背の姿勢になります。

猫背の状態は、腰痛やストレートネックなどのトラブルの原因になります。
このことから、僧帽筋の機能低下が原因となって、いろいろなトラブルへとつながっていくのです。

 

肩や腰の不調が僧帽筋の機能低下を引き起こすことも…

一方で、姿勢の悪さが僧帽筋の機能を低下させる原因にもなっています。
現代では、日常生活の中でスマホを片手にずっと下を向いて過ごすことや、デスクワークで前かがみの姿勢になることが多いでしょう。
こうした姿勢では、首の後ろにある僧帽筋に常に負荷がかかり、筋肉が緊張した状態になります。
人間の筋肉は、緊張状態が続くと血行が悪くなったり疲労物質を生成して、機能低下を引き起こすことがあります。
そして、機能が低下した僧帽筋が周囲への悪影響をもたらし、結果として肩こりが悪化して…という負のスパイラルへと続いていくのです。

僧帽筋をケアしよう

ここまでにお伝えした通り、僧帽筋は肩こりや姿勢悪化などと深く関わっています。
そこでここからは、僧帽筋をケアして、肩から首にかけての健康状態を維持する方法をご紹介します。

 

ストレッチで僧帽筋のパフォーマンスを維持

僧帽筋をケアするには、僧帽筋の筋力と柔軟性を高めることが大切です。
そのためには、筋肉の緊張状態を解除することが第一歩となります。
基本的に「筋肉が緊張する状態」は、「筋肉が縮こまっているとき」と「筋肉が伸び切っているとき」の2種類に分けることができます。
ストレッチで僧帽筋をほぐして緊張状態から解き放ちましょう。

ストレッチとしておすすめなのが「ラジオ体操」

ラジオ体操では僧帽筋だけでなく、身体のすみずみまで曲げ伸ばしを行い、血行を促進したり筋肉の緊張をほぐすことができます。
また、ラジオ体操は座った状態でも可能なので、仕事の合間のちょっとした時間にできるのもおすすめの理由。
一度試してみてはいかがでしょうか?(もちろん、周りにぶつかる危険がないことは確認しておきましょう)

 

僧帽筋のケアに筋膜リリース

僧帽筋ケアの方法でおすすめなのが筋膜リリースです。
筋膜は、筋肉を含めた身体のあらゆる組織の周囲を覆っている膜のようなもので、コラーゲンなどでできています。

筋膜は通常、伸び縮みする性質を持っていますが、長時間同じ姿勢でいたり、筋肉が緊張した状態だとカサブタのように固まってしまう「癒着」という状態になります。
一度筋膜が癒着すると、元の状態にはなかなか戻りません。
そして、癒着した筋膜が血流の妨げとなって、筋肉に栄養がうまく行き渡らずに緊張から戻りにくくなるほか、仮に筋肉が緊張状態から解放されたとしても、癒着した筋膜自体がギプスのように動きを阻害することもあります。

そこで、筋膜リリースで癒着した筋膜をほぐして周囲の血流を整えたり、筋肉の動きを邪魔しないようにすることで、筋肉のパフォーマンスをなるべく落とさないようにするのです。

中でもメディセル筋膜療法は、指圧やマッサージのような「患部を圧迫しながら揉みほぐす」方法ではなく、身体に負担の少ない「患部を吸引しながらローラーでほぐす」方法なので安心です。
メディセル筋膜療法について、詳しくは以前の記事でもご紹介していますので、そちらもぜひ。

【関連記事:メディセル筋膜療法って何?】

 

いかがでしたか?
今回は肩こりと密接な関係がある「僧帽筋」についてご紹介しました。
僧帽筋をしっかりとケアすれば、自然と姿勢も良くなり、肩こりに悩まされることも減っていくことでしょう。
また、僧帽筋を鍛えることで表情も若々しく見えるなど、見た目の印象も変わっていくので、ぜひ、僧帽筋のストレッチやトレーニング、筋膜リリースを試してみてください。

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