セルフ筋膜リリースって何?
セルフ筋膜リリースとは、その名の通り自分自身で行うことができる筋膜リリースの方法です。
ケガや運動不足、トレーニング後など、身体がこわばった状態では筋膜が癒着することがあり、筋膜の癒着は新たなケガや体調不良の原因になってしまいます。
できれば早期の段階で治療院などに向かい、新たなケガや体調不良につながる前に施術を行ってもらい、こわばった身体をどうにかして欲しい状況ですが、仕事が忙しかったり、近所に筋膜リリースをしてもらえる治療院が無かったりと、誰もがみんな治療院で筋膜リリースの施術を受けられる訳ではないというのが現状です。
そんなとき、自分で手軽に行うことができるセルフ筋膜リリースをおすすめします。
セルフ筋膜リリースの方法
セルフ筋膜リリースは、フォームローラーやマッサージローラーを駆使して行います。
フォームローラーやマッサージローラーは、通販サイトなどで簡単に手に入れることができます。
値段も数百円から数千円とお手頃価格のものが多いです。
フォームローラーやマッサージローラーを床に置き、その上に筋膜リリースしたい部位をのせて、ローラーの回転する方向にゆっくりと身体を前後させることによって、ローラーに乗っている部分の筋膜がほぐされます。
また、内ももや首回りなど、地面にローラーを乗せて行うのが難しい(怖い)場合は、両手でローラーの両端を持って転がすタイプのローラーを使用することもあります。
セルフ筋膜リリースを行う主な部位
背中
1:ローラーの上に仰向けに寝ます。
2:膝を曲げてお尻を浮かせ、両足と背中で身体を支えるような形にします。
3:そのまま膝をまっすぐに伸ばすことで、ローラーの上を背中が前後するので、5回ほど繰り返します。
前太もも
1:うつ伏せになり、ローラーの上に前太ももを乗せます。
2:肘をついて上体を起こし、ローラーに体重がかかる状態にして、前太ももの周りを5回ほど往復させます。
後(裏)太もも
1:足を伸ばした状態で座ります。
2:太ももの下にローラーを差し込んで、後ろの床に手をつきます。
3:お尻を持ち上げ、両手と後太ももで身体を支える形にします。
4:ローラーの上を後太ももが5回ほど往復するように、身体を前後にゆっくりと移動させます。
継続して行えるようにバランスをとろう
セルフ筋膜リリースは、「やってすぐに効果が出るもの」ではありません。
セルフ筋膜リリースによって得られる効果には個人差がありますし、原因が筋膜にない場合は効果がない場合もあります。
手軽に行うことができるというメリットがあるので、焦らず気長に継続して行えるようにすることがセルフ筋膜リリース最大のコツといえるでしょう。
取扱説明書をよく読もう
ここまでご紹介したのは、あくまでも「セルフ筋膜リリースの基本的な方法」です。
市販されているフォームローラーやマッサージローラーには、取扱説明書やセルフ筋膜リリースの方法を説明したDVDが同梱されていることがあります。
これらの取扱説明書やDVDは、各種ローラーを正しく使い、最大限効果を発揮するための内容が記されているので、その内容に沿ってセルフ筋膜リリースを行うようにしましょう。
特に、禁止事項がある場合は、誤ってその禁止事項を行ってしまわないように、必ずチェックしましょう。
セルフ筋膜リリースを行う際の注意点
セルフ筋膜リリースを行う際に、注意すべきポイントがあります。
絶対に無理はしない
セルフ筋膜リリースを行う際には、「絶対に無理はせず、今回ご紹介した内容や、フォームローラーやマッサージローラーの取扱説明書の通りに行った場合でも、違和感を感じるようであれば止める」ということを徹底して下さい。
セルフ筋膜リリースは「かける負荷が大きいほど、筋膜リリースの効果が高まる」というものではないため、無理をしてセルフ筋膜リリースを行っても効果が出ないばかりか、逆に身体を痛めてしまう恐れがあります。
身体に違和感を感じたり、強い痛みを感じた際は、なるべく早急に治療院で受診するようにして下さい。
いかがでしたか?
今回は自分自身で行うことができる「セルフ筋膜リリース」についてご紹介しました。
セルフ筋膜リリースは、筋膜の癒着が原因の肩こりや疲れに悩んでいる人の中でも、治療院に行くことができずに困っている人にとって、手軽にできる対処法の1つです。
上述したように、効果には個人差があるため、より安全に、より自身にあった専門的な筋膜リリースを行いたい場合は、やはり筋膜リリースを行っている治療院で施術を受けることをおすすめします。